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1学期終業式

7/20(木)、1学期終業式がありました。明日から夏休みに入ります。

終業式での話です。

4月11日から始まった1学期も今日で終わりです。

1学期終業式に当たり、今日は「自己責任」という言葉の話をします。「自己責任」という言葉の端的な意味は、「自分の行動の(結果に対する)責任は自分にある」ということです。この言葉は基本的に「自由」という言葉と表裏一体の関係にあります。たいへん難しい言葉ですよね。

そこで、たとえ話ですが、ゴルゴ13の作者である漫画家の「さいとうたかを」さんの話しをします。2年前、84歳でお亡くなりになりましたが、偉大な漫画家です。このゴルゴ13は、単行本の発行部数が、なんと2億冊、53年間も続いた連載作品です。この「ゴルゴ13」という漫画の主人公の名前は、デューク東郷、この東郷という名前をちょっと覚えてくださいね。

この偉大な漫画家「さいとうたかを」さんは、学生時代は、大変荒れていた時期があったようで、試験の答案なんかも、いい加減で、名前も書かずに白紙で出したりしていたそうです。そんな「さいとう」さんに、ある先生が声をかけ、注意をしたそうです。その先生が言ったことは「さいとうくん、君が白紙で出すならそれはそれで構わない。でも自分の責任において白紙で出すのだから、せめて名前くらいは書きなさい。」その先生は、自己責任の大切さを強く「さいとう」さんに教えたそうです。

この先生の言葉は、「さいとうたかを」さんには衝撃的であり、この先生との出会いのおかげで、自己責任というのを強く考えるようになったそうです。

「さいとうたかを」さんが、その先生にどれだけ思いを寄せていたかは、作品の中に現れています。その先生の名前が「東郷先生」なんです。そうです、さっき覚えておいてねといった「デューク東郷」です。ゴルゴ13の主人公を書きながら、学生時代の東郷先生の自己責任という言葉をかみしめていたのかなと思います。

この頃、全校生徒のみなさんに向けて何度か、登下校中のマナーを注意することや服装のみだれや生活のみだれのために、学年集会をひらきますといったことがありました。そういう注意や集会を開かなければならないことは、とても残念なことだとおもいました。そして、自己責任という言葉を思ます。

皆さんは、これから色々な選択があります。たとえば、今、1年生は、来年どのコースを選択しようか、とか2,3年生は、卒業後の進路において、進学しようか、就職しようか、就職する場合はどの会社にしようか。さらに年が経ったら、結婚しようかとか、家を建てようかとか、新しいことを始めようかとか、色々な選択をする機会があるでしょう。

そして、その選択の結果、うまくいったり、うまくいかなかったりすることもあるでしょう。でも、それぞれの選択において、全て自分の意志でしたことという強い自己責任を持って進んでいくのであれ、たとえどんな結果であっても、その選択は、人生というくくりでみたら、正解だと私は思います。

どうか難しいことばですが、「自己責任」という意識を強くもって、過ごしてください。皆さんが、しっかりと自分のことととらえて過ごしていけば、今以上に、自分らしく輝く未来が待っていると思います。

1学期終業式のこの機会に、「自己責任」「自分のこと」と考え、自分に問うことをしてみてください。暑い夏休みですが、みなさんが健康で事故や怪我がないことを願って終業式の話しとします。

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